世界中を飛び回っている、という方であれば一度くらいは「プライオリティパス」を聞いたこともあるのではありませんか?
海外旅行を時々している、という人にも注目してほしいサービスです。
プライオリティパスは会員サービスであり、空港ラウンジサービスを実施しています。
要は会員になれば空港に設置されているラウンジを利用できるようになるのです。
当記事では、
・プライオリティパスのサービスの中身
・プライオリティパス会員になるためのコスト
・お得にプライオリティパス会員になれる裏技
について徹底解説します。
読めばプライオリティパスについてより詳しくなり、今まで以上に旅行が楽しめるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
プライオリティパスとは?
プライオリティパスの公式ホームページには以下のように記載されています。
「プライオリティ・パスは、ご利用の航空会社やご搭乗クラスにかかわらず、世界各国あらゆる場所で空港ラウンジをご利用いただける世界最大級の空港ラウンジ・アクセス・プログラムです」
簡単に言ってしまえば空港ラウンジを提供するサービスを指しています。
イギリスのプライオリティ・パス社が提供しているサービスであり、設立は1992年とそれほど古いわけではありません。
クレジットカードの空港ラウンジについては、一般的に空港の保安検査場の手前に立地しています。
しかしプライオリティ・パス社の空港ラウンジは空港の保安検査場を超えた場所に立地しているのです。
プライオリティパスについては、会員サービスとなっており会員にならなければサービスを受けられません。
会員になるためには一定の年会費が発生するのでそちらも前もって確認しておきましょう。
プライオリティパスの年会費
会員ランクによって年会費は異なっており、99米ドルから429米ドルが発生します。
会員ランク | 年会費 |
スタンダード会員 | 99アメリカドル |
スタンダード・プラス会員 | 299アメリカドル |
プレステージ会員 | 429アメリカドル |
年会費についてはかなり高い金額が発生します。
特に上級会員になると、高額になるので要注意です。
会員ランクによって都度料金が大きく異る、という部分にも注目しましょう。
スタンダード会員は、空港ラウンジの利用ごとに費用が発生します。
スタンダード・プラス会員は10回まではコストが発生せず、年間11回以上の利用からコストが発生します。
プレステージ会員は、年に何回ラウンジを利用したとしてもコストが発生することはありません。
以下に会員ランクと都度料金について表にまとめてみました。
会員ランク | 都度料金 |
スタンダード会員 | 32アメリカドル |
スタンダード・プラス会員 | 10回目まで無料、11回目以降は1回あたり32アメリカドル |
プレステージ会員 | 何回利用しても無料 |
年に10回以上利用する方はスタンダード会員ではなくスタンダード・プラス会員がお得になります。
年に14回以上利用する方はプレステージ会員がお得になります。
ちなみに以前と年会費が異なっているので気をつけましょう。
例えばプレステージ会員の以前の年会費は399米ドルでした。
値上がりをしているので、その点はしっかりと把握しておきましょうね。
※プライオリティパス会員の年会費を無料にする方法もあります。
プライオリティパスのサービスとは?
プライオリティパスは空港ラウンジサービスを提供してくれるものであり、年会費が発生することがわかりました。
次にサービスの詳しい中身について確認してみましょう。
プライオリティパスの会員になることで、具体的にどのようなサービスが受けられるのでしょうか?
空港ラウンジサービスについて
世界のあらゆる空港ラウンジが利用できるようになります。
・600を超える都市にあり
・1,300箇所以上の空港ラウンジあり
プライオリティパスを持つだけで、様々な地域にある空港ラウンジが利用できるようになるのです。
主要な国だけではないので、様々な地域を飛び回っている、という方にでも活用できるサービスとなってます。
では具体的に空港ラウンジではどのようなサービスが受けられるのでしょうか?
・軽食サービス
・無料wi-fi
・シャワー室あり
・新聞や雑誌の閲覧
などのサービスが提供してもらえます。
ただしラウンジによって対応しているサービスには若干の違いがあるので注意しましょう。
特にシャワーに関しては完備しているところと、対応していないところがあるのです。
また国内の空港に関しては、プライオリティパスに対応しているラウンジが若干少ない傾向にあります。
以下に国内のプライオリティパスの提携ラウンジを掲載しておきます。
福岡空港 | KALラウンジ |
中部国際空港 | KALラウンジ、スターアライアンスラウンジ |
関西国際空港 | KALビジネスクラスラウンジ |
成田空港 | KALビジネスクラスラウンジ、T.E.Iラウンジ、IASSエグゼクティブラウンジ |
4つの空港にしか対応しておらず、羽田にはありません。上記の空港を利用しない方は、出発時にプライオリティのサービスによる空港ラウンジの利用ができない、ということなのです。
では空港ラウンジはどのように利用するのでしょうか?
プライオリティサービスの対応ラウンジに行く
↓
受付にて航空チケットとプライオリティパスの会員カードを掲示する
↓
空港ラウンジを利用する
↓
搭乗時間が近づいてきたら退出する
特に難しい手続きがあるわけではありません。
簡単に行ってしまえば、「航空チケット」と「プライオリティパス」があれば利用できるのです。
ただプライオリティパスだけを持っていたとしても空港ラウンジは利用できないので、その点には気をつけてくださいね。
ちなみにプライオリティパスの会員証はアプリを使ってデジタル会員証にすることも可能です(一部のみ対応)。カードを持ち歩くのが面倒くさい、という方はデジタル会員証にしても良いかもしれません。
プライオリティパスの公式ページには以下のような記載があるので注意してくださいね。
「デジタル会員証は、お持ちのプライオリティ・パス会員資格の種類によりご利用いただけない場合がございます。」
世界各地で使える800以上のオファーあり
あまり知られてはいませんが、プライオリティパスでは空港ラウンジ以外のサービスも提供しています。
・空港のショップ
・空港のスパ
などで利用可能な割引オファーが用意されているのです。
プライオリティパスの会員証であるとか。デジタル会員証を掲示するとオファーの対象となるので是非活用しておきたいところです。
ちなみに関西国際空港にあるお好み焼き+マヨネーズという大阪スタイルのお好み焼き店である「ぼてぢゅう」に関しては、一人あたり最大で3,400円の割引が受けられます。
香港空港内のアニエスベーボヤージュであれば10%割引になり、香港のケートスペードであれば5%の割引となっています。
他にもクアラルンプールのDiorであれば5%割引が適応されます。
国内ではまだサービスは少ないですが、今後増える可能性もあります。
大きな割引が設定される可能性もあるので、空港内でお金を使う機会が多い、という方にこそプライオリティパスを有効活用してほしいところです
割引オファーを利用する流れは以下のとおりです。
注文する前にスタッフにプライオリティパスの利用を伝える
↓
プライオリティパスの会員証と航空チケットを掲示する
↓
プライオリティパスをスキャンしてもらい電子サインをもらう
↓
会計時に割引される
こちらでもプライオリティパスの会員証だけではなく航空チケットが必要になるので注意してくださいね。
年会費無料でプライオリティパス会員になる裏技
プライオリティパスは空港ラウンジがお得に利用できるサービスであり、空港内のショップがお得に利用できることもわかりました。
しかしネックとなってしまうのが年会費です。
その年会費ですが、無料にする方法がある、って知っているでしょうか?
その方法は極めて簡単であり、なんと対象のクレジットカードを保有するだけです。
「プライオリティパスが付帯しているクレジットカードの年会費って高いんじゃないの?」と思われる方もいるかも知れません。
確かに年会費が無料のクレジットカードの中には、プライオリティパスが付帯しているカードはありません。
しかしプライオリティパスの年会費よりも低い年会費のクレジットカードも存在しています。
つまり直接プライオリティパスの会員になるよりも、クレジットカードから経由して会員になったほうがお得、というわけです。
ただし注意してほしいこともあります。
要注意!クレジットカードを取得しただけではプライオリティパス会員にはなれない
別途申し込みをしなければなりません。
対象のクレジットカードが届いたら、プライオリティパス発行の手続きを自分でおこないましょう。
手続方法についてはカードごとに若干異なっているので注意してください。
ちなみにプライオリティパスが付帯している楽天プライムカードの場合は「楽天e-navi」から手続きできます。
手続きが終わると、しばらくしてからプライオリティパス社から会員カードが届きます。
会員カードが届いたら、いよいよ対象の空港ラウンジが利用できるのです。
クレジットカードの年会費は発生する!
クレジットカードにプライオリティパスが付帯している場合には、プライオリティパスの年会費は発生しません。
しかしクレジットカードの年会費は発生するので注意してください。
基本的にプライオリティパスに関してはプラチナカードに付帯していることが多く、年会費が高めに設定されていることも珍しくありません。
その点を理解した上でプライオリティパス付帯のクレジットカードに申し込みをおこなってくださいね。
プライオリティパスが付帯したおすすめクレジットカード3選!
プライオリティパスは空港ラウンジが利用できるお得なサービスです。
さらに空港内のショップを割引で利用できる特典もあります。
しかしプライオリティパスが付帯しているクレジットカードは年会費が高く設定されているものも珍しくありません。
いくら空港ラウンジがお得に利用できるようになったからといって、高額の年会費を支払い続けるのは負担ですよね。
こちらではプライオリティパスが付帯しているにも関わらず年会費がお得なクレジットカードを3つ紹介します。
各カードの特徴も明らかにしていきますね。
楽天プレミアムカード
楽天カードの一種であり、その中でもハイグレードなカードです。
楽天ゴールドカードよりも更に上に位置しており、プライオリティパスのプレステージ会員資格が付帯しています。
つまりプライオリティパスの最上級会員資格がゲットできるのです。
楽天プレミアムカードの年会費ですが、税抜きで10,000円です。
であるにもかかわらず年会費が429アメリカドル発生するプライオリティパスのプレステージ会員になれます。
30,00円以上お得になってしまうカード、と言っても過言ではありません。
年間に何回でも空港ラウンジを無料で利用できるので、海外旅行が好きな方、海外出張が好きな方は是非活用したいカードです。
他にも楽天プレミアムカードには様々な特徴があります。
ポイント還元率の高さも確認しておきましょう。
通常ポイント還元率は1.0%となっており、さらに楽天市場で買い物をした場合には5倍の5.0%になります。
グレードの高いカードに関してはポイント還元率にこだわっていないものも多いのですが、楽天プレミアムカードはポイントがじゃんじゃん貯まるカードなのです。
入会資格もそれほど難しく設定されているわけではありません。
年齢が20歳以上であり、本人に安定した継続収入があればOKとされているのです。
以下に楽天プレミアムカードの基本的な情報をまとめます。
本会員年会費 | 10,000円(税抜き) |
家族会員年会費 | 500円(税抜き) |
ETCカード | 年会費無料 |
プライオリティパス | プレステージ会員 |
ポイント還元率 | 1.0%から5.0% |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円(自動付帯:4,000万円) |
国内旅行傷害保険 | 5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 海外300万円、国内300万円(あわせて年間最高300万円) |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・プラチナカード
・国際ブランドがアメックス
3つの特徴があるクレジットカードです。
ビジネスカードなので経費をまとめて支払うのに適しています。プラチナカードなのでコンシェルジュサービスなど、ハイグレードな特典も付帯しています。国際ブランドがセレブな印象のあるアメックスという点も見逃せません。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードに付帯しているプライオリティパスですが、プレステージ会員です。最上級会員が付帯しており、年間で何度空港ラウンジを利用したとしても無料の設定になっているのです。
であるにも関わらず、年会費に関しては税抜き20,000円です。プレステージ会員の年会費は429アメリカドルなので、カード年会費と比較しただけでもお得であることがわかってもらえるはずです。
ちなみに年会費は条件付きではありますが、半額の税抜き10,000円にもできます。
年間ショッピング額が200万円以上であると、次年度の年会費が10,000円になるのです。
マイル還元率が1.125%になる方法があるのです。
1,000円のショピングにつき10マイル獲得できるサービスが「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)」です。入会するためには通常税抜き4,000円が発生してしまいます。
しかしセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードについては、年会費がかからずにSAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)に入会できます。
よって1,000円につき10マイルなので、100円にすると1マイルということでこの時点でマイル還元率は1.0%です。
さらに2,000円につき1ポイントの永久不滅ポイントがたまります。
永久不滅ポイントは1ポイントあたり2.5マイルと交換できます。よって1,000円あたりで1.125マイルとなり、100円にすると0.125マイルです。
あわせて100円あたりで1.125マイル獲得できるので、マイル還元率は1.125%となるのです。
以下にセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの基本的な情報をまとめます。
本会員年会費 | 20,000円(税抜き) |
家族会員年会費 | 3,000円(税抜き) |
ETCカード | 年会費無料 |
プライオリティパス | プレステージ会員 |
ポイント還元率 | 0.5%(JALマイル還元率1.125%) |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯:1億円) |
国内旅行傷害保険 | 5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 海外300万円、国内300万円(あわせて年間最高300万円) |
スマホ決済 | Apple Pay |
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードと似ており、国際ブランドがアメックスである点、プラチナカードである点は一緒です。
しかしセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードと異なっているのは、個人カードである、という点です。ビジネスカード(法人カード)ではありません。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードのプライオリティパスですが、プレステージ会員資格が付帯しています。年間に何回提携している空港ラウンジを利用しても費用はかかりません。
年会費にも注目です。
年会費は税抜きで20,000円であり、プレステージ会員の年会費である429米ドルよりもコスト的に優れています。プライオリティパスの会員資格がついているだけでもとが取れている状態なのです。
ホテルやスパで優待特典も受けられるので、旅行で大活躍するタイプのカード、と言っても過言ではありません。
以下にMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの基本的な情報をまとめます。
本会員年会費 | 20,000円(税抜き) |
家族会員年会費 | 3,000円(税抜き) |
ETCカード | 年会費無料 |
プライオリティパス | プレステージ会員 |
ポイント還元率 | 0.2%から0.99% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | 5,000万円(利用付帯)、家族特約1,000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | 海外300万円、国内300万円(あわせて年間最高300万円) |
スマホ決済 | Google Pay |
まとめ
プライオリティパスのサービス内容や年会費、そしてサービスが付帯しているおすすめのクレジットカードを明らかにしました。
プライオリティパスは世界各地の1,300箇所以上の空港ラウンジが利用できるサービスです。
しかし空港ラウンジサービス以外にも空港内のショプで割引サービスが受けられるなどの特典も付帯しています。
つまり空港内の様々なサービスがお得に受けられるのがプライオリティパスなのです。
プライオリティパスは会員ランクによって年会費とサービスが異なっています。
最上級ランクになると年会費が429米ドルもかかってしまいますが、年間で空港ラウンジを何度でも無料で利用できます。
最後にプレステージ会員に無料になれるおすすめのカードを3つ紹介しました。
年会費的には楽天プレミアムカードがおすすめですが、どれも素晴らしいカードであることにはかわりありません。
自分にマッチしたカード選んで、空港で素晴らしいサービスを受けましょう。