陸マイラーとは、飛行機に乗ることなく効率よくマイルを貯めている人たちのことです。
初めて陸マイラーとしてマイルを貯める場合、どちらを貯めたらいいかわかりませんよね。
そこで今回は、ANAマイルとJALマイルを比較して、陸マイラーが貯めるべきマイルはどちらなのか解説していきたいと思います。
それぞれのマイルの特徴を解説
まずはANAマイルとJALマイル、それぞれにどのような特徴があるのか紹介していきます。マイルによって特徴が異なるため、どちらの方が自分にあっているのか考える参考にしてみてくださいね。
ANAマイル
ここでは、ANAマイルの特徴として5つのポイントを紹介していきます。
1.入会金・年会費が無料
ANAマイルを貯めるためには、全日空が運営しているANAマイレージクラブに入会しなければいけません。
ANAマイレージクラブは入会金、年会費ともの無料なので、誰もが気軽に参加できるようになっています。
入会方法には、オンラインで入会する方法と空港のANAカウンターで入会する方法があります。
2.有効期限は3年
例えば、2017年7月に獲得したマイルは、2020年7月末が有効期限となります。
せっかくマイルを貯めたとしても有効期限を過ぎてしまうと意味がないので、貯めたマイルは早めに利用するように心がけましょう。
3.5,000マイル以上で得点航空券に交換可能
マイルを貯める目的として最も多いのが航空券への交換だと思います。
ANAマイルの場合は、5,000マイルから航空券をゲットできるようになっています。
以下、航空券への交換にかかるマイルを表にまとめているので、参考にしてみてください。
路線 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
東京⇆大阪 | 5,000円 | 10,000円 |
東京⇆札幌 | 6,000円 | 12,000円 |
大阪⇆沖縄 | 6,000円 | 12,000円 |
東京⇆沖縄 | 7,000円 | 14,000円 |
沖縄⇆札幌 | 8,500円 | 17,000円 |
※一番マイルが少ない時期の場合
4.得点航空券以外に交換できるものは?
ANAマイルは、航空券以外にも交換することができます。
具体的には以下のようなものがあります。
- ANA国際線アップグレード(エコノミー→ビジネス)
- スターアライアンスアップグレード(エコノミー→ビジネス)
- ANA SKYコイン(1マイル1円)
- ANAご利用券(1マイル1円)
- ANAセレクション
- ANAショッピング
- ポイント交換(楽天ポイント、Tポイントなど)
マイルの交換は航空券以外にもできるようになってはいますが、コストパフォーマンスを考えた場合に最もお得なのは航空券への交換なので、マイルは航空券へ交換するのがおすすめです。
5.ANAマイルはあらゆる方法で貯めることができる
ANAマイルを貯める方法はANAの飛行機に乗る以外にもたくさんあり、具体的には以下の方法があります。
- ツアー旅行で貯める
- ホテルに宿泊して貯める
- レストランで貯める
- レンタカーで貯める
- タクシーで貯める
- 提携店で貯める(セブンイレブンなど)
- インターネットショッピングで貯める(楽天市場など)
- クレジットカードの利用や特典で貯める
- ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換して貯める
飛行機に乗ってマイルを貯めたことがある方ならわかると思いますが、飛行機に乗って貯まるマイルはとても少ないです。
陸マイラーはこれらの方法を駆使して効率よくマイルを貯めているのです。
JALマイル
次にJALマイルの特徴を紹介していきます。ここではANAマイルと同様5つのポイントを紹介していきます。
1.入会金・年会費が無料
入会方法はオンラインもしくは空港の JALカウンターとなっています。
2.6,000マイルから航空券と交換できる
通常期の場合、JALマイルを航空券と交換するためには最低でも6,000マイル貯めなければいけません。
路線と料金は以下の表を参考にしてください。
路線 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
東京⇆大阪 | 6,000円 | 12,000円 |
東京⇆札幌 | 7,500円 | 15,000円 |
大阪⇆沖縄 | 7,500円 | 15,000円 |
東京⇆沖縄 | 7,500円 | 15,000円 |
東京⇆石垣 | 10,000円 | 20,000円 |
※ディスカウント期と呼ばれる時期であれば、5,000マイルから交換することも可能です。
3.航空券以外でJALマイルと交換できるもの
JALマイルを航空券以外と交換したいという場合には、以下のものと交換することができます。
- JAL国際線アップグレード(エコノミー→ビジネス)
- ワンワールドアップグレード(エコノミー→ビジネス)
- eJALクーポン(10,000マイル→15,000円相当)
- JALクーポン(10,000マイル→12,000円相当)
- JALとっておきの逸品(10,000マイルから)
- JALミニマイル特典(2,000マイルから)
- 電子マネーWAONへの交換
- パートナー特典(dポイント、ポンタ、アマゾンなど)
4.JALマイルはあらゆる方法で貯めることができる
JALマイルを貯める方法はJALの飛行機に乗る以外にもたくさんあり、具体的には以下の方法があります。
- クレジットカードのポイントで貯める
- JMBWAONで貯める
- インターネットショッピングで貯める(アマゾンなど)
- 提携ポイントを交換して貯める(ポンタ、dポイントなど)
- ツアー旅行で貯める
- ホテルに宿泊して貯める
- レストランで貯める
- レンタカーで貯める
- タクシーで貯める
陸マイラーとして効率良くマイルを貯めるためにも、違いをしっかり理解しておきましょう。
マイルの貯め方で比較
ここからは、マイルの貯め方というポイントでANAマイルとJALマイルの比較を行なっていきます。
先ほども簡単にマイルを貯める方法を紹介しましたが、ここではさらに深く紹介していくのでぜひチェックしてみてください。
クレジットカードの利用
クレジットカードを利用してマイルを貯めるという方法は、おそらく全ての陸マイラーが行なっている方法です。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、ANAカード(ANAが発行しているクレジットカード)とJALカード(JALが発行しているクレジットカード)の比較を行い、どちらの方がマイルを貯めやすいのか解説していきます。
キャンペーン内容
ANAカードは、発行することで非常にたくさんのマイルを受け取ることができます。
おおよそハワイを往復できるくらいのマイルをクレジットカードの発行で受け取ることができ、JALよりも効率良くマイルを貯められるようになっています。
ANAカードは保有しているだけでマイルがたまる
ANAカードは利用しなくても持っているだけで毎年ANAマイルがもらえます。
JALカードの場合には、飛行機に乗った年だけ無条件でマイルをもらうことができます。
マイルの有効期限を伸ばすことができる
JALカードにはこのような特典はないため、ANAお得なポイントだと言えます。
ANAマイルはJALマイルに比べて、クレジットカードを利用してマイルを貯めやすくなっています。
そのためクレジットカードの利用でマイルを貯めるという点で言えば、ANAマイルの方がおすすめです。
提携ポイントの利用
マイルを直接貯めるためには、航空会社のサービスを利用しなければいけませんが、日常生活の中で航空会社のサービスを利用する機会はあまりありませんよね。
よってマイルを効率良く貯めるためには、提携ポイントをマイルに交換する必要があります。
ANAマイルの場合
ANAマイルに交換できる提携ポイントはたくさんあります。
ここでは代表的な4つのポイントを紹介します。
楽天スーパーポイント | 2ポイント=1マイル |
---|---|
Tポイント | 500ポイント=250マイル |
ナナコポイント | 500ポイント=250マイル |
メトロポイント | 100ポイント=90マイル |
基本的に提携ポイントをマイルに交換する場合は、還元率は50%程度になってしまうのですが、メトロポイントだけは90%の高還元率で交換することができます。
提携ポイントをANAマイルに交換する場合には、できるだけメトロポイントを貯めるようにしたいですね。
JALマイルの場合
続いてJALマイルに交換できる提携ポイントを紹介していきます。ここでは代表的な3つの提携ポイントを挙げていきます。
ポンタポイント | 2ポイント=1マイル |
---|---|
dポイント | 5,000ポイント=2,500マイル |
エポスポイント | 500ポイント=250マイル |
JALマイルを提携ポイントの交換で貯める場合には、還元率が50%になってしまいます。
フライトマイル
飛行機に乗ってたまるマイルをフライトマイルと呼びます。最後にフライトマイルはどちらの方が貯めやすいのかみていきます。
フライトマイルの計算方法は、
となっています。
そのため、ANAマイルもJALマイルもそれほど変わりはありません。
フライトマイルは提携航空会社の飛行機に乗っても貯めることができます。そのため、提携航空会社が多いほど、フライトマイルはたまりやすいと言えます。
ここでは、ANAマイルとJALマイルどちらの方がマイルを貯めやすいのか、クレジットカード、提携ポイント。フライトマイルの3点から比較してきました。
3点ともANAマイルの方がマイルを貯めやすいという結果が出たため、ANAマイルの方がマイルは貯めやすいと言えます。
マイルの使い方で比較
マイルを使うという点では、ANAマイルとJALマイル、どちらの方が優れているのでしょうか?
ここからは、どちらの方が貯めたマイルを利用しやすいのか3つのポイントから解説していきます。
必要なマイル数
まずは航空券に交換するために必要なマイル数を見ていきます。
航空券の種類は大きく3つあるで、それぞれどちらの方がお得なのかみていきましょう。
エコノミークラス | エコノミクラスの場合には、ANAマイルとJALマイルそれぞれ必要なマイル数に違いはありません。 |
---|---|
ビジネスクラス | ビジネスクラスの場合には、ANAマイルの方が少ないマイルで航空券を獲得することができます。 例えば日本から韓国に行く場合には、6000マイルの差があります。ビジネスクラスを利用する機会が多いという方は、ANAマイルがおすすめです。 |
ファーストクラス (プレミアムエコノミー) |
ファーストクラスの場合には、JALマイルの方が優れています。 ANAマイルはファーストクラスの航空券がマイルの特典として用意されていないため、マイルを貯めて ファーストクラスに乗りたいという場合にはJAL一択になります。 |
特典航空券の取りやすさ
せっかくマイルを貯めても、航空券がなかなか取れなければ貯める意味がありません。ここでは航空券の取りやすさを比較していきます。
国内線 | 国内線の特典航空券の予約開始は、ANAもJALも2ヶ月前から4日前までとなっています。 販売開始とともに予約をすればどちらも問題なく入手できるので、確実にマイルを航空券に交換したい場合には早めに交換するようにしましょう。 |
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国際線 | 国際線の特典航空券の予約開始は、ANAもJALも1年前からとなっています。 国際線の航空券の獲得のしやすさで言えば、JALが圧倒的に優れています。 よってマイルを貯めて海外旅行をしたいという場合には、JALマイルを貯めましょう。 |
特典航空券以外の交換先
ここでは、航空券以外でマイルを最大限活用できる方法を、ANAとJALに分けて紹介していきます。
ANAマイルの場合
ANAマイルの航空券以外に交換する場合、ANA SKYコインがおすすめです。
ANA SKYコインに交換する場合、有効期限を1年間伸ばすことができる上、1ポイントから交換することができます。
またANAマイルは楽天ポイントやTポイントに交換することができるため、これらのポイントを利用する機会が多ければANAマイルの方が使い勝手がいいでしょう。
JALマイルの場合
JALマイルを航空券以外に交換する場合、ANAマイルのように1ポイントから交換する方法はありません。よって、端数が余ってしまう可能性があります。
JALマイルの場合には、WAONやdポイントに交換することができるため、これらのポイントを利用する機会が多ければJALマイルの方が使い勝手は良くなります。
JALマイルは特典航空券を取りやすいため、マイルを航空券に交換したいという方はJALマイルがいいでしょう。
一方、マイルを航空券以外に交換したいという場合には、1マイルから交換できるANAマイルが優れています。
貯めたマイルをどう利用するのかによって、ANAマイルかJALマイルを決めるといいでしょう。
それぞれどんな人が向いている?
ここまでの内容からもわかるように、ANAマイルとJALマイルは特徴が異なります。
ここでは、それぞれのマイルを貯めるべき人はどんなん人なのか簡単に紹介していきます。
ANAマイルが向いている人
そのため、国内旅行を中心に考えている人はANAマイルの方がたくさん旅行に行くことができるでしょう。
またANAマイルは1マイルから交換することができるため、貯めたマイルを無駄なく活用したいという方もまたANAマイルがおすすめです。
JALマイルが向いている人
よって、海外旅行に行きたいという方はJALマイルがおすすめです。
まとめ
今回はANAマイルとJALマイルの比較を通して、陸マイラーが貯めるべきマイルはどちらなのか解説してきました。
マイルを貯めやすいのはANAマイルですが、JALマイルには国際線の航空券を取りやすいというメリットがあります。