ラウンジキーVSプライオリティパス|どっちがお得なのか徹底調査してみた!

空港ラウンジサービスとして注目されているのが「ラウンジキー」と「プライオリティパス」です。
知名度が高いのがプライポリティパスであり、ラウンジキーについてはあまり知られていませんよね。

似通ったサービスであることは事実なのですが、全てが一緒というわけではありません。
異なっている部分も多数あります。

どちらを利用したら良いのか迷っている、という人も多いのではありませんか?

当記事では「ラウンジキー」と「プライオリティパス」を徹底的に比較します。
読めば、どちらを利用したら良いのかがわかります。

最後までじっくりお付き合いいただければ幸いです。

ラウンジキーって何?

ラウンジキーって何?

まずはラウンジキーについての簡単な解説から入ります。
プライオリティパスよりも知名度が低いので、「よく知らない」という方も多いのではありませんか?

ラウンジキーは、空港ラウンジを利用できるサービスのことをさしています。

三井トラスト・グループのホームページには以下のように説明されています。

「ラウンジ・キー(LoungeKey™)は世界1,000ヵ所以上のラウンジをご利用いただける空港ラウンジサービスです。お手持ちのMastercardを登録するとそのカードが入室証になりますので、対象の空港ラウンジでラウンジ・キー(LoungeKey™)をご利用の旨お伝えいただき、ご登録いただいたMastercardと当日の搭乗券をご提示ください」

※対象ラウンジは世界1,000箇所以上と掲載されていますが、最新情報によると1,100箇所以上です。

多くのラウンジを利用できるサービスを提供しているのがラウンジキーなのです。
しかしラウンジキーに関しては、無料利用回数が制限されているなどの特徴もあるので注意しなければなりません。

利用するためには登録も必要になります(アカウントの作成)。

それではプライオリティパスとどのような違いがあるのかを詳細に解説していきますね。

ラウンジキーとプライオリティパスを6つの項目で徹底比較してみた!

ラウンジキーとプライオリティパスを6つの項目で徹底比較してみた!

ラウンジキーがどのようなサービスであるかが理解したところで、いよいよプライオリティパスとの比較に入ります。
利用できる空港ラウンジの数であるとか、利用までの流れなどにどのような違いがあるのでしょうか?
どちらのほうがお得なのでしょうか?
どっちのほうが使い勝手が良いのでしょうか?

徹底的に比較してみます!

対応している空港ラウンジ数に違いあり

・ラウンジキー・・・世界1,100箇所以上の空港ラウンジに対応
・プライオリティパス・・・世界1,300箇所以上の空港ラウンジに対応

※2019年9月現在

 

対応している空港ラウンジに関しては、若干プライオリティパスの方が多くなっています。
しかしラウンジキーも負けているわけではなく、近年対応ラウンジ数が急上昇しています。
今後はさらに差がなくなることも考えられ、あまり大きな差はない、といった理解が正しいのかもしれません。

ラウンジキーについては、使えるラウンジの一覧が公式サイトに掲載されているわけではありません。
空港名であるとかコードを入力することで対象となるラウンジがあるかは確認されているので、そちらを活用して利用できるラウンジを探してみましょう。

登録方法に違いあり

・ラウンジキー・・・対象のクレジットカードが必須である
・プライオリティパス・・・クレジットカード以外にも直接申し込むことが可能

 

ラウンジキーに関しては、直接申し込むような仕組みはありません。
対象のクレジットカードに申し込みをおこなうことによって取得するものとなっているのです。

ではラウンジキーが取得できるクレジットカードにはどのようなものがあるのでしょうか?

・Orico Card THE PLATINUM
・ジャックスカードプラチナ
・ カード Travelers Gold
・ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)
・TRUST CLUB ワールドカード
・TRUST CLUB ワールドエリートカード
・HARLEY|プラチナカード
・ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード

※ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードはダイナースクラブ プレミアムカードの追加カードの一種です。

 

TRUST CLUB ワールドエリートカードに関しては、2019年の9月から利用可能になりました。

対象のカードを取得しただけでは空港ラウンジが利用できない点は、ラウンジキーもプライオリティパスも一緒です。
どちらも申込みを行わなければなりません。

『ラウンジキーの申し込み方法』

カードを取得したら、専用のウェブサイトで情報を入力します。
入力する情報は、カードに記載されている名前16桁のカード番号です。

さらに自身の商材情報を入力していきます。
氏名でるとか連絡先を入力してアカウント登録を実施します。

以上が終わると内容を確認し、アカウント登録は完了します。
ラウンジキーが利用できるようになるのです。

カードによって専用WEBサイトが異なっているのでその点は気をつけてくださいね。

年会費が異なる

ラウンジキーはラウンジキー単体としての年会費が発生すことはありません
直接申し込みはできないので、要はクレジットカードを取得しなければ利用できないのです。

一方でプライオリティパスもクレジットカードに付帯しているものが多いわけですが、クレジットカードに関係なく単体で申し込みすることも可能です。
単体で申し込みをする場合には、年会費がかかってくるので注意しましょう。

ではプライオリティパスの年会費は実際にどの程度発生するのでしょうか。

会員ランク 年会費
スタンダード会員 99アメリカドル
スタンダード・プラス会員 299アメリカドル
プレステージ会員 429アメリカドル

かなり高額の年会費が発生することがわかります。
ですから、プライオリティパスの発行を考えているのであれば、できればクレジットカードから利用しましょう。
クレジットカードからの登録であれば、プライオリティパスの年会費が発生することはありません

年間のラウンジ無料利用回数が異なる

ラウンジキーもプライオリティパスも一部は無料利用回数が設定されています。
しかし双方ともに無料利用回数に関しては、かなりの特徴があるので、個別に解説する必要があります。

ラウンジキーと無料利用回数について

クレジットカードによって無料利用回数が異なっています。
一部のカードあげて無料利用回数について明らかにします。

カード名 ラウンジ無料利用回数
ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard) 年3回まで
Orico Card THE PLATINUM 年6回まで
ジャックスカードプラチナ 年6回まで
ミライノ カード Travelers Gold 年6回まで
TRUST CLUB ワールドカード 年6回まで
TRUST CLUB ワールドエリートカード 何回でも無料

カードによって年間の無料利用回数についてはかなりの開きがあることがわかったと思います。
特にTRUST CLUB ワールドエリートカードについては、年間で何回利用したとしても無料なのです。
空港ラウンジの利用回数が多い、という方はTRUST CLUB ワールドエリートカードがお得です。

プライオリティパスと無料利用回数について

プライオリティパスに関しては会員ランクによって無料利用回数が大きく異なっています。
では会員ランクと無料利用回数の関係性を明らかにしてみましょう。

会員ランク ラウンジ無料利用回数
スタンダード会員 なし(初回からコストがかかる)
スタンダード・プラス会員 年10回まで無料
プレステージ会員 何回利用しても無料

残念ながらスタンダード会員になったとしても、無料利用回数が設定されることはありません。少なくてもスタンダード・プラス会員にならなければ、無料利用回数が設定されることはないのです。

一方で最上級会員であるプレステージ会員になれれば、年に何回空港ラウンジを利用したとしてもコストが掛かりません。ラウンジを多く利用する人であれば、プレステージ会員のほうがお得、となるのです。

会員カード発行の有無の違い

・ラウンジキー・・・発行なし
・プライオリティパス・・・発行あり

 

ラウンジキーとプライオリティパスの会員カードの有無には大きな違いがあります。
ラウンジキーはクレジットカード自体にラウンジキーが付帯している、ということになるのでクレジットカード一つでクレジットカードとラウンジキーの機能がある、ということになるのです。
1枚で2枚の機能を果たしている、という感じになります。

プライオリティパスに関しては、クレジットカードを介さずに直接申し込みできるということもあり、会員カードが発行されます。クレジットカードに付帯しているプライオリティパス怪異になったとしても、会員カードが発行されるのです。

よってラウンジキーを利用している場合には、搭乗券とクレジットカードを空港ラウンジの受付で掲示すれば利用できます。
一方でプライオリティパスに関しては、搭乗券とプライオリティパスの会員カードを受付で掲示しなければなりません。

 

しかしプライオリティパスに関しては、デジタル会員証の利用も可能です。スマホでプライオリティ会員であることが証明できるので、必ずしも会員カードを持ち歩かなければならない、というわけではありません。

しかしデジタル会員証については、クレジットカードから申し込みをおこなった場合には現状では利用できないので注意してくださいね。
また一部のラウンジはデジタル会員証に対応していないので、デジタル会員証のみだと利用できない恐れもあります。つまり会員カードは持ち歩かなければならないのです。

※ラウンジキーにもスマホアプリがあります。しかしラウンジキーのスマホアプリに関しては、ラウンジ検索用のアプリとなっています。会員証としての役割はないので、ラウンジキーに関しては対象のクレジットカードが必須となるのです。

同伴者の利用料金に違いあり(2019年9月30日まで)

・ラウンジキー・・・同伴者料金:27アメリカドル(2019年9月30日まで)
・プライオリティパス・・・同伴者料金:32アメリカドル

 

2019年9月時点では、同伴者料金が5ドルも違います。ラウンジキーのほうが有利に設定されているのです。

しかし同伴者料金については、差がなくなります。
2019年の10月1日に料金の改定が実施され、ラウンジキーの同伴者料金が値上がりし1回あたり32米ドルになってしまうのです。

よって2019年10月以降の同伴者料金はラウンジキーもプライオリティパスも一緒、ということになります。

ラウンジキーとプライオリティパスの比較まとめ

表でラウンジキーとプライオリティパスの違いをまとめてみました。

比較項目 ラウンジキー プライオリティパス
対象空港ラウンジ 1,100箇所以上 1,300箇所以上
登録方法 クレジットカードから申し込み クレジットカードから申し込み、直接申し込み
年会費 クレジットカードの年会費のみ クレジットカードの年会費、直接申し込みの場合は会員ランクによって違いあり
ラウンジ無料利用回数 クレジットカードによる 会員ランクによる
会員カード 発行なし 発行あり
同伴者料金 27アメリカドル(※) 32アメリカドル

(※)ラウンジキーの同伴者料金は2019年10月以降32米ドルに改定されます。

6つの項目で比較してみましたが、若干違う部分はありつつも大きな違いは見受けられませんでした。
つまり好みで選んでも問題ない、と考えられます。

ただ注意してほしいのが、対応しているクレジットカードの数には大きな開きがある、という部分です。
プライオリティパスに関しては、多くのクレジットカードが対応しています。プラチナカード以上のランクのカードに関しては、ほとんどが対応しているといっても過言ではありません。

しかしラウンジキーに関しては2019年9月時点では8つカードしか対応していないのです。
クレジットカードの選択性、という部分はプライオオリティパスに軍配が上がります。

空港ラウンジが使いたい放題!?プライオリティパスってなんだ?

 

ラウンジキーが付帯しているクレジットカードの中でおすすめのカードとは?

ラウンジキーが付帯しているクレジットカードの中でおすすめのカードとは?

ミライノ カード Travelers Goldをおすすめします。
実は極めて使い勝手の良いクレジットカードなのです。

なぜミライノ カード Travelers Goldがおすすめなのかを明らかにしますね。

年会費が低く設定されている

ミライノ カード Travelers Goldの年会費は税抜きで10,000円です。
ゴールドカードの中では比較的低く設定されているのです。

ラウンジキーの無料利用回数は年6回なので、1回の利用金額が2019年10月以降の32アメリカドルだとすると、192ドル(32ドル×年6回)のコストが浮くことになります。
1ドルあたり105円だとすると、20,000円程度です。
この時点で年会費よりもお得なサービスが付帯しているカードである、ということがわかりますよね。

高還元率カードである

クレジットカードの還元率は0.5%から1.0%に設定されていることが多いわけですが、ミライノ カード Travelers Goldに関しては1.2%にもなります。

海外利用だけではなく、国内利用時に関してもポイント還元率が1.2%なのでゴールドカードの中では圧倒的にポイントが貯まりやすいカード、と言っても過言ではありません。

たまったポイントは1ポイントあたり1円相当として現金やJALマイルへの交換も可能です。
見返りがしっかりとあるクレジットカードなのです。

利用限度額が高く設定されることも

審査によって決定するので個人差はありますが、ミライノ カード Travelers Goldに関しては利用限度額が高く設定される可能性も十分にあります。

ショッピング利用可能枠は「30万円から200万円」とされており、100万円を超える限度枠が設定されるチャンスも十分にあるのです。
年会費が低いゴールドカードの場合は、どんなに頑張っても限度額が数十万円に限定されてしまうことが珍しくありません。

ミライノ カード Travelers Goldであれば高額のショッピングが出来るかもしれないのです。

付帯保険が充実している

ミライノ カード Travelers Goldには海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険、さらにはショッピング保険が付帯しています。
注目してほしいのが海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険に家族特約がついている、という部分です。

海外旅行傷害保険であれば、個人賠償責任が家族会員の方にも2,500万円がついています。死亡・後遺障害の場合は最高1,000万円です。
国内旅行傷害保険であれば、死亡・後遺障害が家族特約で最高1,000万円、入院保険金日額と通院保険金日額については家族会員の方も1日あたり2,000円の補償がついています。

まとめ

空港ラウンジサービスを提供するラウンジキーとプライオリティパスの違い

空港ラウンジサービスを提供するラウンジキーとプライオリティパスの違いをまとめてみました。

どちらにもそれぞれの特徴があるわけですが、大きな違いについては見受けられませんでした。
2019年9月までは、無料回数以降の1回あたりの利用料金に大きな差がありました(ラウンジキーは27ドル、プライオリティパスは32ドル)。
しかし10月以降はラウンジキーが32ドルに値上げをするので、大きな差はなくなってしまったのです。
よってどちらを利用しても大きな違いはありません。

では何を基準にしてラウンジキーとプライオリティパスを選べばよいのでしょうか?
クレジットカードで選びましょう

それぞれ対応しているクレジットカードに違いがあるからです。
あなたが欲しいと思ったクレジットカードにはどちらが付帯しているでしょうか?
判断基準はそれだけで十分です。

ちなみにラウンジキーもプライオリティパスも基本的にはプラチナカード以上のカードに付帯しているサービスです。
一部ゴールドカードにも付帯していますが、グレードの高いカードでなければ利用できない、ということは覚えておきましょう。

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